岩見沢市立総合病院は、昭和2(1927)年の開設以来、南空知医療圏における地域センター病院として、高度医療や救急医療、小児・周産期医療等を担い、岩見沢市民のみならず南空知圏域の住民の健康を守る安心・安全な医療の提供に努めてきました。しかし、本館は建築から40年が経過し、経年による建物・設備の老朽化・狭あい化に加え、快適な療養環境の確保やサービス機能の低下、駐車スペースの不足などさまざまな課題を抱えており、高度化・多様化する医療ニーズや医療技術の進歩、安全管理、業務効率の向上など、さまざまな面で求められる医療サービスに現在の施設・設備で対応することが極めて困難になってきています。
そのような中、現在の岩見沢市立総合病院が抱える課題を克服し、将来の医療ニーズに対応していくためには、新病院の整備が必要であるとし、令和2年4月に「新岩見沢市立総合病院建設基本構想」を策定しました。
また、基本構想の策定と時期を重ねた令和2年2月、北海道からの論点提起を受け、事務レベルでの検討委員会による議論を経て、南空知医療圏域の人口減少下における市内急性期医療の維持・強化を図るためには、岩見沢市立総合病院と北海道中央労災病院を統合することが最良の選択であるとの共通認識のもと、令和3年7月に両病院の統合に係る基本合意書を締結しました。
その後、新型コロナウイルス感染症流行前後における患者受療動向の変化に伴い、入院・外来患者数が感染症流行前の水準まで戻る兆しがみられず、両病院ともに今後も非常に厳しい経営状況が続く見通しであることから、効率的かつ安定した経営基盤のもとで持続可能な地域医療を提供していくためには、医療従事者や医療機器などの医療資源をできるだけ早く集約化する必要があるとの認識のもと、両病院の経営統合時期を令和8年4月に前倒しするとともに、新病院の病床数を基本計画・基本設計段階の462床から358床に削減するなど、施設規模の見直しを行いました。
これらを踏まえ、令和8年4月の経営統合、令和10年秋の新病院開院を目指して整備を進めています。
事務部 新病院整備室
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