糖尿病内科は糖尿病を主体とし、脂質異常症、メタボリックシンドローム、甲状腺疾患、内分泌疾患の診療を行っております。特に最近急増している糖尿病は、狭心症、心筋梗塞、脳血管疾患、眼底出血、腎不全、感染症、がん治療など全身の疾患と関連していることから、循環器内科医、脳神経外科医、心臓血管外科医、腎臓内科医、透析医、眼科専門医、がん治療担当医と連携が必須ですが、当院は総合病院として、これらすべての科との有機的連携診療が可能です。
また、健康診断で指摘された糖尿病、脂質異常症、尿酸上昇、メタボリックシンドローム外来の精密検査、治療も随時行っております。
当科の外来担当医師5名はすべて日本糖尿病学会専門医です。総合内科医と連携することで、急性期重症糖尿病例、薬物治療困難例、合併症を有する重症糖尿病例まで24時間体制で幅広く対応しております。外来診療は基本的に初診以外全員予約制です。
外来診療時にスタッフによる患者さまへの糖尿病支援が行われ、個別の透析予防指導/GLP1受容体作動注射の導入、自己血糖測定指導、24時間血糖測定フリースタイルリブレ導入、管理栄養士によるカーボカウント指導、フットケアなど多岐にわたり、最新の治療を目指しながら、わかりやすく、丁寧で安心できる医療に努めております。
院内の糖尿病療養指導は糖尿病透析予防チームを中心に行われ、糖尿病教室は糖尿病専門医・糖尿病認定看護師・管理栄養士・理学療法士・薬剤師・検査技師・医事課スタッフにより定期的に開催され、随時予約を受け付けております。
令和6年度1年間の実績は、糖尿病治療患者数2,869人、在宅自己インスリン/GLP-1受容体作動薬注射879名、持続血糖測定79名、透析予防登録136名、インスリンポンプ療法5名、看護師による療養支援311名ですが、今後、新病院へ向けさらに患者数の増加が予想されます。
医師(糖尿病アドバイザー)
糖尿病学、脂質生化学、ドック健診、産業衛生学
資格
日本内科学会認定内科医、研修指導医
日本糖尿病学会認定専門医、研修指導医
日本医師会認定産業医
労働衛生コンサルタント
北海道地方労災委員
医学博士
循環器内科は急性心筋梗塞・狭心症、不整脈、心臓弁膜症などの心臓病、下肢の血管が細くなる閉塞性動脈硬化症、高血圧、動脈硬化をもたらす高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を主な対象としています。
当院は南空知の2次救急病院となっており、急性心筋梗塞や不安定狭心症また心不全患者を24時間体制で受け入れております。急性心筋梗塞に対しては必要に応じ入院後ただちに心臓カテーテル検査で心臓の血管を造影して、病変があれば経皮的冠動脈形成術(PTCA)や、ステント挿入などの治療ができる体制を整えています。
心筋梗塞・狭心症に対して、PCI(心臓のカテーテル治療)を行ない、閉塞性動脈硬化症に対しても経皮的末梢動脈形成術(PTA)を行なっております。
当科では南空知の基幹病院として専門的かつ高度な循環器診療を提供しております。急性期診療及び一般開業医レベルでは不可能な検査及び治療が地域での社会的役割と考えております。病状の安定した患者さんに関しては地元開業医の先生と連携し、治療を継続していただくことがあります。
日本循環器学会 循環器専門医制度研修施設 日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設
日本内科学会 教育関連施設
当院は、総合病院なので軽症から合併症を伴った糖尿病まで広く診療しています。糖尿病薬の進歩により糖尿病薬と患者さんの努力により血糖値改善は、かなり可能になっています。しかし、糖尿病患者の増加により年々糖尿病腎症による透析導入患者の増加は深刻な問題となっています。
当院では、約3,000人の糖尿病患者さんが外来通院し、インスリン療法患者さんが約500人、GLP-1製剤が約20人、インスリンポンプが最大で年間5~6人使用しています。
また、糖尿病入院も年間200人以上おり、持続血糖測定器による血糖測定も随時行っています。 糖尿病治療では、基本的に緊急性がなければ合併症進行の観点から血圧、体重、血糖の順に重視し治療すべきではないかと考えています。患者さんの負担を減らすために基本的には内服加療を最終目標にしていますが、インスリン分泌(出る量)の低下や肝障害、腎障害ある場合にはインスリン療法が必須であると思います。
内科診療部長
循環器
日本循環器学会専門医
医長(腎臓内科)
日本内科学会 認定内科医
日本内科学会 総合内科専門医
日本腎臓学会 腎臓専門医、指導医
日本透析学会 透析専門医
医長
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本内科学会 認定内科医
腎代替療法専門指導士
医員
医師
日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会専門医
日本呼吸器学会専門医
心血管カテーテル治療専門医
医師(糖尿病アドバイザー)